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もしも桃太郎がミッション,理念,ビジョン,バリューを説明したら


momo

目次

よく分からない経営用語

説明できる?ミッション・ビジョン・バリュー

私が就職活動をしていた11年前、様々な会社を調べるなかで目にしたのがミッション・経営理念・ビジョン・バリューという言葉です。自分が経営をするようになって、初めて真剣に言葉の定義を考えるようになりましたが、当時は意味を分かったような分からないような、あいまいな状態でした。

企業によっては、経営戦略・経営戦術・クレド・社是といったものも定められていて、何だかとても複雑です。

辞書で調べてもよく分からない・・・

試しに用語の意味について調べてみたのですが、全ての用語について解説してある辞書が見つかりません。苦し紛れにいろいろなWeb辞書から寄せ集めてみると、次のように解説されていました。

ミッションステートメント
企業とその企業で働く社員が、共有すべき価値観や行動指針。「企業理念」や「顧客に対する宣誓文」等が、ミッションステートメントに相当する。人材マネジメント用語集

経営理念
経営理念(けいえいりねん)とは、基本理念と行動理念と企業理念の3つからなる体系を言う。なお、この定義については、経営理念体系として、2次元的にとらえた場合の定義である。goo辞書

ビジョン
経営理念で規定された経営姿勢や存在意義に基づき、ある時点までに「こうなっていたい」と考える到達点、つまり自社が目指す中期的なイメージを投資家や従業員や社会全体に示したもの。goo辞書

バリュー
価値、値打、評価。wiktionary

う~ん・・・。抽象的過ぎて、よく分かりませんね。そこで今回は、皆さんご存知の桃太郎に、これらの用語を解説してもらいたいと思います。

桃太郎さんに質問してみた

桃太郎さん登場

それでは、今回は特別に桃太郎さんに登場してもらいましょう。インタビュアーは広報担当の前川が務めさせていただきます。

広報 前川優
それでは、宜しくお願いします。
桃太郎さん
お願いしまーす。

桃太郎さんのミッション

広報 前川優
まずはミッションからお聞きしたいと思いますが、これは私も知ってます。桃太郎さんのミッションは鬼退治ですよね?
桃太郎さん
違うよ。
広報 前川優
えっ!?
桃太郎さん
えっ?
広報 前川優
鬼退治じゃないんですか?
桃太郎さん
そうだよ。鬼退治はミッションじゃないよ。
広報 前川優
いきなり面食らっています。小さい頃から、桃太郎さんは鬼を退治することが使命だと思っていたものですから。
桃太郎さん
まあ、よく誤解されるからね。でも、鬼退治は僕にとって通過点なんだよね。ミッションじゃない。
広報 前川優
といいますと?
桃太郎さん
僕としては、村のみんなが楽しく暮らしているのが続けばそれでいいんだけど、ある日鬼が意地悪してきたんだよね。だから、鬼を倒さなきゃって思っただけ。
広報 前川優
なるほど。すると、桃太郎さんのミッションは何ですか?
桃太郎さん
そうだね~。ミッションは「村のみんなの楽しい暮らしを守ること」かな。
広報 前川優
なるほど、鬼退治は過程というわけですね。でも、どうしてそれをミッションだと感じたんですか?
桃太郎さん
おじいさんとかおばあさんにはすごくお世話になったし、村のみんなも可愛がってくれたから。上手くいえないんだけど、恩返ししたいんだよね~。
広報 前川優
何だか分かる気がします。「恩返ししたい」っていう気持ちが胸から湧き上がってくる感じですかね?
桃太郎さん
そうそう!そんな感じ。理由は分からないけど「そうしなきゃ」って思うんだよね。
広報 前川優
使命感ですね。

桃太郎さんの経営理念

広報 前川優
それじゃあ、次の質問に移りますね。桃太郎さんの経営理念は何ですか?
桃太郎さん
会社じゃないから経営ってつけるのは変かもしれないけど、今は「いざ、鬼退治!全ては村のみんなの笑顔のため」かな。
広報 前川優
シンプルで分かりやすいですね。でも「今は」とおっしゃったのは何か意味があるんですか?
桃太郎さん
将来は変わるかもしれないってこと。
広報 前川優
えっ?理念って変わるんですか?
桃太郎さん
うん。「変わっちゃだめ」という人もいるかもしれないけど、僕は変わってもいいと思っている。さっきも言ったように、僕のミッションは「村のみんなの楽しい暮らしを守ること」だから、鬼を退治した後でも違った問題が見つかればそれを解決したいんだよね。
広報 前川優
例えば?
桃太郎さん
そうだな~。洪水が起きたり、食糧不足になったり、最近は温暖化とか色々あるからね。今はハッキリと分からないけれど、その時の環境によって考えようかな。
広報 前川優
なるほど。
桃太郎さん
でも、根底にある「村のみんなの楽しい暮らしを守りたい」という気持ちはずっと同じだよ。
広報 前川優
桃太郎さんの一番大切な部分ですもんね。
桃太郎さん
そのとおり。

桃太郎さんのビジョン

広報 前川優
じゃあ次はビジョンです。宜しくお願いします。
桃太郎さん
僕が描くビジョンは、「半年後に鬼が退治されていて、笑顔いっぱいの村になっていること」だよ。
広報 前川優
ふむふむ。
桃太郎さん
追加で言うと、鬼は色んな人から取り上げた財宝を貯めているけど、僕が退治した後で持って帰っておじいさん達にあげるから、おじいさんとおばあさんはきっとすごく喜んでくれているよ。村のみんなはもう鬼に怯えることが無いし、財宝も何らかの形で還元されるはずだから、きっとみんなが笑顔になっているだろうね。
広報 前川優
出発前から具体的に考えているんですね。
桃太郎さん
そうだよ。ビジョンは未来像っていう意味だけど、具体的であればあるほどみんなもイメージがしやすいし、それが魅力的だったら協力もしてくれると思うんだ。だから、情景が浮かぶくらいしっかりとイメージできることが大事だね。
広報 前川優
確かに、「なんとなく」よりも「具体的にこうなる」というイメージが湧いたほうが、共感はしやすいかも。納得です。

桃太郎さんのバリュー

広報 前川優
次はバリューです。勉強不足ですみませんが、バリューってあまり聞きなれなくて・・・。よかったらどんな意味か教えていただけますか?
桃太郎さん
バリューは日本語に直訳すると「価値」だよね?これはチームがビジョンを達成するために大切としている価値観のことを指しているんだ。
広報 前川優
チームの共通の価値観ですね。
桃太郎さん
そう。ビジョンを実現する過程ではいろんな試練があると思うけれど、メンバーの判断基準がバラバラだったらチームはまとまらないよね?そんな時にチームでバリューを共有していれば、大きな方向性の食い違いを防ぐことが出来るよ。
広報 前川優
すごく大事な部分ですね。
桃太郎さん
そうだよ。最近ではクレド(信条)として、チームで共有をしている会社も多いんじゃないかな。
広報 前川優
よく分かりました。じゃあ、桃太郎さんのバリューは何ですか。
桃太郎さん
僕のバリューは、「どんな時もくじけない」、「仲間の個性を尊重する」、「個人プレーよりもチームプレー」だよ。
広報 前川優
なるほど~。桃太郎さんらしいバリューですね。
桃太郎さん
ありがとう。

桃太郎さんの戦略

広報 前川優
次は戦略です。ここも本題の前に質問しても良いですか?
桃太郎さん
いいよ。何だった?
広報 前川優
はい。戦略と似た言葉で戦術というのもありますが、何が違うんですか?
桃太郎さん
おっ!いい質問だね。wikipediaには次のように説明されているよ。

戦略は戦役全体での勝利を収める為に指導する術策であり、戦術は戦場において実際に敵に勝利するために戦闘部隊を指揮統制する術策 戦術 – Wikipedia

桃太郎さん
事業に置き換えるならば、優ちゃんの会社自体の成功失敗を分ける方針が戦略、優ちゃんが所属する事業部や個々のプロジェクトの成否を分ける方針が戦術、と言えると思うよ。
広報 前川優
あ、ちょっと分かった気がします。ちなみに、桃太郎さんの戦略は何ですか?
桃太郎さん
僕が「半年以内に鬼をやっつけて、平和な村にする」というビジョンを達成するための戦略は、「3ヶ月以内に仲間を集めて、強いチームを作ってから鬼ヶ島へ乗り込む」ということかな。
広報 前川優
確かに、仲間がいれば心強いですよね。
桃太郎さん
やっぱり鬼は強いだろうし、一人だと勝てる気がしないからね~。

桃太郎さんの戦術

広報 前川優
それでは、最後は戦術です。桃太郎さんの戦術は何ですか?
桃太郎さん
うん。「3ヶ月以内に仲間を集めて、強いチームを作ってから鬼ヶ島へ乗り込む」という戦略を達成するための戦術は、「同じタイプの仲間ではなくて、弱点を補い合うことが出来る違ったタイプの仲間を集めること」と「おばあさんにおいしいキビ団子を作ってもらって、仲間集めに使うこと」の2つだよ。
広報 前川優
出ましたね~。キビ団子。
桃太郎さん
なになに?知ってるの?おばあさんのキビ団子。
広報 前川優
はい。有名ですからね。
桃太郎さん
それは嬉しいな。
広報 前川優
きっと良い仲間が揃うと思いますよ!
桃太郎さん
だといいね。
広報 前川優
ちなみに、インタビューはこれで終わりです。桃太郎さんのお陰で、頭の中がスッキリしました。
桃太郎さん
良かったよ。最後に、ミッションや理念の関係性を絵にしてみたので、渡しておくね。

大切なのは認識の統一

図1:各概念の関係性

ミッション~戦術の関係

図2:各概念が生まれる流れ

ミッション~戦術が生まれる流れ

桃太郎さんより解説

桃太郎さん
僕のイメージだとこんな感じかな。
広報 前川優
おお~。とっても分かりやすいです。
桃太郎さん
ちなみに、ミッションとか理念について違った定義をする人もいるけど、僕は「これが正解」というのはないと思っているよ。それよりも大切なのは、チームで共通の認識があること。チームの誰もが「自分達のミッションは○○。理念は○○。」と語ることが出来て、一丸となっていることの方が遥かに重要だね。
広報 前川優
なるほど。
桃太郎さん
ミッションとか理念を掲げるのはチームをまとめる為の手段だからね。今日の話を参考に、優ちゃんも一度チームで話し合ってみると、今よりも強いチームが出来るかもね。
広報 前川優
ありがとうございます!是非そうします。桃太郎さんも鬼退治頑張ってくださいね^^
桃太郎さん
ありがとう。それじゃあ、、またね~。

さいごに

あなたの近くにも沢山の鬼がいる

今回は誰もが知っている物語に照らし合わせて、ミッション~戦術の概念をご紹介しましたが、概要は掴んでいただけましたか?

桃太郎さんは「村のみんなの楽しい暮らしを守る」というミッションを果たすために鬼退治に向かいますが、現実世界にも沢山の鬼がいます。鬼とは、理想的でない現実を生み出している様々な要因です。それは、あなたが今勤めている(これから勤めようとしている)業界にも存在していると思います。

それはあなたにとって倒す価値がある鬼か

もしあなたが自分の業界の鬼に気づいていなければ、それはあなたの人生にとって良くないことかもしれません。というのも、やりがいを感じながら仕事をしていく上で鬼の存在はとても重要だからです。

村を出発して、仲間を集めて、鬼ヶ島に渡る、という行動は「鬼を倒すため」という目的があって初めてワクワクする物語になります。「鬼を倒すため」という目的がなかったら、「あ~、何で毎日こんなことやってるんだろう・・・」という残念な気持ちしか残りません。

あなたは倒す価値のある鬼を見つけていますか?

私達の会社が戦っている鬼

私達クラッソーネが事業を行っている住宅業界には強大な鬼がいます。それは「一生に一回の家づくりなのに、大満足なのはわずか30%という現実」です。

「暮らしを豊かにしたい」という願いをかなえるために多くのお金が投じられるにも拘わらず、理想の家づくりを実現できている人は3割というのは非常に悲しいですよね?私達はその原因が、「住宅業界の構造」と「家づくりの進め方」にあると考えています。

こんな鬼を放置しておくことはできません。しかし、この強力な鬼を退治するためには、沢山の仲間の協力が必要です。

参考:クラッソーネの理念~戦術(弊社では「ミッション=理念」と定義している)

私達と一緒に鬼退治しませんか?

今、私達は一緒に鬼退治をしてくれる仲間を募集しています。

「人々が心から豊かに暮らせる世の中にする」というミッションを果たすために、私達は本気で住宅業界の鬼を倒そうとしています。是非あなたの力を貸してください。

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最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。鬼退治に興味が無い方も、良かったら応援シェアをしていただけると嬉しいです。

この記事を書いた人

川口 哲平

川口 哲平

代表取締役/CEO クルー全員が「自分自身の可能性」と「働くことの喜び」を見出しながら前進し、全ての人に「楽しく豊かな暮らし」を提供できるよう、尽力していきます。

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