
ATRIUMとは?
“ATRIUM(アトリウム)”は、一人ひとりの「人となり」や「大切にしているもの・こと」に光を当て、共に働く仲間として理解を深められたら、という思いで制作しているクラッソーネの社内報です。
横関麻実さんのプロフィール

| 『株式会社クラッソーネ』コーディネートチーム所属。山羊座。絶壁を登って美味しい草を食べに行く山羊の性質そのままに、周囲が「なぜそこまで?」と思うような崖でも、迷わず登っていく。床拭きとワイン、そして整然とした暮らしを愛する。子ども2人の母。 |
My Mission
たし算の人生
「引き算の人生」から「たし算の人生」へ。横関さんの転機は、そこにあった。
以前は、仕事が忙しいから空を見上げられない。時間がないから床を拭けない。何かを諦めることで、日々が成り立っていた。しかし今は違う。床掃除も子育ても空を見る時間も、すべてをスケジュールに組み込み確実に実現する。そんな生き方を大事にするようになった。
仕事でも同じ発想だ。顧客満足・取引先との信頼・自己納得のすべてを諦めず積み上げる。どれか一つを諦めるのではなく、すべてを手に入れるための最短ルートを見極めるのだ。
横関さんのたし算は、自分だけで完結しない。信頼関係が十分でない工事会社とは、丁寧な対応を重ねて信頼を築く。ツバメの巣ができて工事延期となった顧客にも、1年間寄り添い続ける。誰かの人生に”満足”という答えを足し続けることが、横関さんの豊かさである。
横関さんにとっての「豊かさ」
ぷよぷよのように、絶壁を登るヤギのように——瞬時の判断と、諦めない粘り強さ。
「トイレも走って戻らないと、ぷよぷよが消せなくなるんです」
横関さんが語るコーディネートチームの仕事は、まさにぷよぷよのようだ。上から次々と降ってくる案件を瞬時に判断し、適切に配置していく。電話をしながら前の会話を記録し、次の電話に出ながら前のタスクを処理する。
「3年先の見積もり依頼なら今の相場感を伝えて、次のタイミングで連絡してもらえばいいんです。でも明日立会いの案件なら、まず工事会社に電話して受諾可能か確認してからお返事します」
一つひとつの判断が、次の一手を呼び込む。ぷよぷよの連鎖のように、流れは止められない。横関さんにとって、瞬時の判断もまた“たし算”だ。だからこそ、お客様が本当に求めているものを慎重に見極め、後悔のない選択をしていくことを大切にしているという。

そんな横関さんがクラッソーネを選んだ理由のひとつに、「壊すことで満たされる人もいる」という発見があった。家具会社で営業をしていた頃は「作ること」ばかりに目を向けていた。しかしクラッソーネの採用ページやブログを読み込むうちに、解体という仕事が持つ意味の深さに気づいたのだ。
ある日のメッセージが、その思いを加速させた。
「担当が横関さんじゃなかったら、我が家の空き家問題は先に進まなかったと思います。本当にありがとうございました」
幼少期から暮らしていた、思い入れのある実家を解体したお客様からのメッセージだった。長いお付き合いの末、工事完了の連絡が届いた。それまでのやり取り、お客様の想い、そして「横関さんじゃなかったら」という言葉の重み。すべてが胸に押し寄せて、彼女は昼休みに一人で泣いた。
壊す作業は、作る作業よりも入り口が難しい。その分、お客様からの「ありがとう」は重く、深く、心に染みる。

仕事以外でも、床を拭く時間や星空を見る時間など、すべてをスケジュールに組み込む。その中で横関さんが一番幸せを感じるのが、床を拭く瞬間だという。
汚れが気になるわけではない。ただ、拭いているその感触、その実感が、心を落ち着かせる。サウナで整う人がいるように、横関さんは床を拭きながら整う。掃除をすることで、家具を動かすことで、模様替えをすることで、心が静かになっていく。
つまり、仕事と暮らしに境目はないのだ。水族館に行く日も、仕事をする日も、ただスケジュールの中にあるだけ。
「週7仕事でもいいし、週7水族館でもいい。スケジュールにはまっていれば」
横関さんのこの言葉は、彼女の人生観を象徴している。仕事も暮らしも、すべては”たし算”で成り立っている。


前職では「豊かさ」を諦め、引き算することで仕事を成り立たせていたが、今は違う。真っ先に切り捨ててきた大切な時間が、仕事をする上で自分の活力になることを知ったからだ。意識的に「豊かな時間」を足すことによって、横関さんは今、満たされた毎日を過ごしている。
予定外のことが起きても、すぐに組み直す。まるで人生がぷよぷよのように、次々とピースをはめていく。毎日が、自分を満たすための時間。それが、横関さんの生き方なのだ。

