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【ATRIUM Vol.002】横関麻実さんの、豊かな暮らし


ATRIUMとは?

“ATRIUM(アトリウム)”は、一人ひとりの「人となり」や「大切にしているもの・こと」に光を当て、共に働く仲間として理解を深められたら、という思いで制作しているクラッソーネの社内報です。

横関麻実さんのプロフィール

『株式会社クラッソーネ』コーディネートチーム所属。山羊座。絶壁を登って美味しい草を食べに行く山羊の性質そのままに、周囲が「なぜそこまで?」と思うような崖でも、迷わず登っていく。床拭きとワイン、そして整然とした暮らしを愛する。子ども2人の母。

My Mission

たし算の人生

 「引き算の人生」から「たし算の人生」へ。横関さんの転機は、そこにあった。

 以前は、仕事が忙しいから空を見上げられない。時間がないから床を拭けない。何かを諦めることで、日々が成り立っていた。しかし今は違う。床掃除も子育ても空を見る時間も、すべてをスケジュールに組み込み確実に実現する。そんな生き方を大事にするようになった。

 仕事でも同じ発想だ。顧客満足・取引先との信頼・自己納得のすべてを諦めず積み上げる。どれか一つを諦めるのではなく、すべてを手に入れるための最短ルートを見極めるのだ。
 横関さんのたし算は、自分だけで完結しない。信頼関係が十分でない工事会社とは、丁寧な対応を重ねて信頼を築く。ツバメの巣ができて工事延期となった顧客にも、1年間寄り添い続ける。誰かの人生に”満足”という答えを足し続けることが、横関さんの豊かさである。

横関さんにとっての「豊かさ」

ぷよぷよのように、絶壁を登るヤギのように——瞬時の判断と、諦めない粘り強さ。

 「トイレも走って戻らないと、ぷよぷよが消せなくなるんです」

 横関さんが語るコーディネートチームの仕事は、まさにぷよぷよのようだ。上から次々と降ってくる案件を瞬時に判断し、適切に配置していく。電話をしながら前の会話を記録し、次の電話に出ながら前のタスクを処理する。

 「3年先の見積もり依頼なら今の相場感を伝えて、次のタイミングで連絡してもらえばいいんです。でも明日立会いの案件なら、まず工事会社に電話して受諾可能か確認してからお返事します」

 一つひとつの判断が、次の一手を呼び込む。ぷよぷよの連鎖のように、流れは止められない。横関さんにとって、瞬時の判断もまた“たし算”だ。だからこそ、お客様が本当に求めているものを慎重に見極め、後悔のない選択をしていくことを大切にしているという。

 そんな横関さんがクラッソーネを選んだ理由のひとつに、「壊すことで満たされる人もいる」という発見があった。家具会社で営業をしていた頃は「作ること」ばかりに目を向けていた。しかしクラッソーネの採用ページやブログを読み込むうちに、解体という仕事が持つ意味の深さに気づいたのだ。

 ある日のメッセージが、その思いを加速させた。
 「担当が横関さんじゃなかったら、我が家の空き家問題は先に進まなかったと思います。本当にありがとうございました」
 幼少期から暮らしていた、思い入れのある実家を解体したお客様からのメッセージだった。長いお付き合いの末、工事完了の連絡が届いた。それまでのやり取り、お客様の想い、そして「横関さんじゃなかったら」という言葉の重み。すべてが胸に押し寄せて、彼女は昼休みに一人で泣いた。

 壊す作業は、作る作業よりも入り口が難しい。その分、お客様からの「ありがとう」は重く、深く、心に染みる。

 仕事以外でも、床を拭く時間や星空を見る時間など、すべてをスケジュールに組み込む。その中で横関さんが一番幸せを感じるのが、床を拭く瞬間だという。
 汚れが気になるわけではない。ただ、拭いているその感触、その実感が、心を落ち着かせる。サウナで整う人がいるように、横関さんは床を拭きながら整う。掃除をすることで、家具を動かすことで、模様替えをすることで、心が静かになっていく。

 つまり、仕事と暮らしに境目はないのだ。水族館に行く日も、仕事をする日も、ただスケジュールの中にあるだけ。
 「週7仕事でもいいし、週7水族館でもいい。スケジュールにはまっていれば」
 横関さんのこの言葉は、彼女の人生観を象徴している。仕事も暮らしも、すべては”たし算”で成り立っている。

 前職では「豊かさ」を諦め、引き算することで仕事を成り立たせていたが、今は違う。真っ先に切り捨ててきた大切な時間が、仕事をする上で自分の活力になることを知ったからだ。意識的に「豊かな時間」を足すことによって、横関さんは今、満たされた毎日を過ごしている。

 予定外のことが起きても、すぐに組み直す。まるで人生がぷよぷよのように、次々とピースをはめていく。毎日が、自分を満たすための時間。それが、横関さんの生き方なのだ。


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この記事を書いた人

近土真歩

近土 真歩

コーポレート・コミュニケーション部の新卒5年目。新卒採用担当を経験し現在は広報担当。クラッソーネと、クラッソーネが立ち上げた「全国空き家対策コンソーシアム」の広報活動に奔走中。

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