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6.先人の知恵とツールを活用してキーワードを拾い上げる | リアルタイムSEO日誌


先人の知恵とツールを活用し、キーワードを拾い上げる

今回の流れと目的

今回の流れ

前回はメンバーとブレストを行うことにより、サイトユーザーの疑問や不安をピックアップしました

ブレストを通じて得られたアイデアと、ネット上に存在するQ&Aサイト(Yahoo!知恵袋・Okwaveなど)を組み合わせるだけでも、当初から予定していた「解体工事Q&A」のボリュームを満たすことは十分可能だと思います。しかし一層深みのあるコンテンツを作るためにも、現在検索されているキーワードをピックアップし、コンテンツ作成の手がかりにしたいと思います。

前半では、住太陽氏や鈴木謙一氏といったSEO界の先人ともいえる方々のノウハウを取り入れてキーワードを抽出し、後半ではツールを使うことによって更に幅広いキーワードを拾っていきます。

今回の目的

ロングテールの中で今回拾い上げるスモールキーワード

今回の目的は、「データとして顕在化している疑問・不安を幅広く拾い上げる」ことです。

ロングテールという言葉が定義されるようになってから、SEO業界ではスモールキーワードを掘り起こすための様々な手法やツールが開発されてきました。今回はそのような先輩方が作り上げられた方法を使って、より多くのキーワードを拾い上げていきたいと思います。

ちなみに今回のキーワードをヒントにしたアプローチは、前回のブレストとは全く逆のアプローチになります。

というのも、ユーザーが情報へとたどり着くまでの流れを段階ごとに分けて考えると

  1. 疑問や不安がぼんやりと浮かぶ
  2. 思いついた単語を入力する
  3. 検索エンジンが情報を提示する
  4. コンテンツにたどり着く

という4ステップになりますが、前回のブレストが疑問や悩みを発想の出発点としたのに対して、今回はキーワードが発想の出発点です。

結構な労を要する工程になりますが、「アプローチの仕方を変えることでブレストとは違うヒントが得られるのではないか」と思い、行うことにしました。

それでは、順番に進めていきましょう!

今回:キーワードから疑問・不安を推察する

複合ワードのパターンから発想を得る – 住太陽氏に学ぶ

SEO業界の牽引者 住太陽氏のご紹介

住太陽氏 - SEO 検索エンジン最適化

まず参考にさせていただくお一人目は、「SEO」という言葉が日本で定着する以前から業界を牽引してこられた住太陽(すみもとはる)さんです。

現在、フリーランスとしてブログセミナー等に幅広い活動をされています。(今更ご紹介の必要は無いのかもしれませんが、念のため)

心理的段階によりキーワードは異なる

私も以前よりブログを拝見し、SEOに関する知識を学ばせていただいていたのですが、その中の1記事に下記のような記載がありました。

消費者の検索キーワードは購買への心理的段階によって変化し、心理的段階が低いほどキーワードは漠然としたものになり、心理的段階が高まるにつれてキーワードは具体的で詳細なものになっていきます。これをまとめると次のようになります。

「1. 現状への疑問の発生」の段階 検索の目的:単なる調べ物
キーワード:広範囲をカバーする漠然としたもの

「2. ニーズの具体化」の段階 検索の目的:より具体的な情報の検索
キーワード:製品やサービスの性能や特長など

「3. 解決策の決定」の段階 検索の目的:販売店の検索
キーワード:特定の商品名やブランド名に加えて、地名や店名などの複合

心理的段階に応じたSEOとリスティング広告の併用

なるほど。自分の検索体験を振り返っても、非常に当てはまっているように思います。

人間心理に焦点を当てるだけではなく、コンサルタントとして数々のサイトに関わられたという経験を踏まえての考察ですから、きっと業界を問わず使えるノウハウのはずです。今回、私たちがキーワードを抽出する上でもピッタリな手法のように感じました。

組み合わせの候補を考える

住さんはブログの中で、キーワードを心理的段階と系統に分けて紹介されていましたが、これを「解体工事」という分野に適応して、複合ワードの候補となる言葉を挙げていきたいと思います。(一部Q&Aには適さないものもありますが、今後のコンテンツ作成のことを考え、今回一度にピックアップしてしまいます。)

「1. 現状への疑問の発生」の段階における複合キーワード

  • DIY系 – 探す方法・見つけ方・壊し方・解体方法・自分で・施主手配・分離発注・施主支給・施主解体etc.
  • 情報探索系 – 意味・とは・ノウハウ・マニュアル・チェックリスト・ハウツー・用語集・Q&A・期間etc.
  • 求職系 – 就職・転職・募集・職人・土方・オペレーター・作業員・日雇い・求人etc.
  • 教育系 – 資格・講座・免許・試験・許可・認定・受験・講座・テキストetc.

「2. ニーズの具体化」の段階における複合キーワード

  • 価格系 – 価格・費用・相場・坪単価・概算費用・料金・平均価格・単価・値段etc.
  • 諸元系 – 特徴・違反・違法・長所・短所・不法・規模・社風・欠点etc.
  • 比較・クチコミ系 – 選び方・おすすめ・大手・口コミ・レビュー・評判・大丈夫・ランキング・比較etc.
  • 事例系 – 事例・実例・施行例・工事例・施工実績etc.
  • アフター系 – 支払方法・サポート・近隣挨拶・トラブル・解約・違反・返金・不履行・迷惑etc.
  • B品・中古系 – 耳寄り・閑散期・安くなる時期etc.

「3. 解決策の決定」の段階における複合キーワード

  • 即決系 – 見積り・一括見積・現地確認・申し込み・契約・予約etc.
  • 緊急系 – 当月・即日・すぐ・年内・年度内・月内・火事・倒壊・台風etc.
  • 支払方法系 – クレジット・ローン・融資・頭金・手付金・後払い・中間金・即金・現金etc.
  • 店舗選び系 – 下請け・直接施工・自社施工・ハウスメーカー提携業者・会社情報・会社概要・横流しetc.
  • 商談・下見系 – 相談・問い合わせ・動画・映像etc.
  • 特価系 – 割引・値引き・値段交渉・キャンペーン・格安・激安・お値打ち・安い・ネゴetc.

こうやって一通り挙げてみると、業界特有のキーワード(火災・直接施工etc.)が結構あるのがわかります。実際にユーザーが使う言葉はジャンルによって異なってきますので、まずは「自分の業界で○○系に該当するキーワードは何か」ということを考えるのが大切なのだと思います。

実際にキーワードを連想し、Q&Aの形に落とし込む

組み合わせの候補となるキーワードがピックアップできたら、今度はユーザーが実際に検索窓に入力するキーワードを想像し、最終的にQ&Aの形に落とし込んでいきます。

例えば、「概算費用」を題材にして考えてみると次のようになります。
1.組み合わせ「解体工事+概算費用」
2.質問「30坪の木造住宅の解体工事を考えていますが、概算でどれくらいの費用になりますか?」
3.答え「道路幅といった近隣条件や、内装材・瓦の材質などによっても金額は異なりますが、一般的…」

また、同じキーワードの組み合わせであっても、切り口を変えると違う質問を得ることができます。
2.質問「ある業者から、現地を見ずに解体工事の概算費用を出して貰いましたが、信憑性はどれくらいあるのでしょうか?」

更にキーワードの組み合わせを変えると、他の質問へとつながります。
1.組み合わせ「庭石+撤去+概算費用」
2.質問「庭石の撤去を考えていますが、概算でどれくらいの費用が掛かるのでしょうか?」

このように、組み合わせや切り口を変えることで何通りもの質問を生み出すことが可能です。

過去のデータからキーワードを見つける – 鈴木謙一氏に学ぶ

SEO業界の最前線を走る 鈴木謙一氏のご紹介

鈴木謙一氏 - 海外SEO情報ブログ

参考にさせていただくお二人目は、世界を飛び回りSEO業界の最前線を走る鈴木謙一(すずきけんいち)さんです。

ブログでは海外からの旬な情報をいち早く紹介し、某Webマーケティング会社のコンサルティングアドバイザーとしても活躍されています。(ご紹介の必要は無いのかもしれませんが、念には念をということで)

過去のデータを活かす

ブログに様々な切り口のSEO情報が掲載される中、最近特に目を引いたのが今すぐできる、質の高いロングテールキーワードを発見し検索アクセスを倍増させるSEOという記事です。

概要は「googleアナリティクスのデータから価値があるロングテールキーワードを見つけ、既存コンテンツをチューニングすることでアクセスを伸ばす」というものなのですが、今回のキーワード抽出に非常に有効であることに気づきました。というのも、これから私達が作成するのは新しいサイトなのですが、旧来から解体工事マッチングサービスは運営していたため、そのデータは活かせるはずです。

データを利用するなら今しかないということで、次のような流れで進めていきました。

1.アナリティクスのデータをエクスポートする

アナリティクスからキーワードをエクスポートする

まずはデータのエクスポートです。

アナリティクスにログインしてから、トラフィック→サマリー→レポート全体を見る、というように移動します。

画面のエクスポートをクリックすることでデータの出力ができるのですが、通常キーワードは最大で500件までしか表示されないため、データが多いときには何度も出力を繰り返さなくてはいけません。

そこで、ちょっとした小技を使います。表示件数を500件とすると、画面のURLは次のようになっていると思います。
https://www.google.com/analytics/web/・・・0%26explorer-table.rowCount%3D500/
この最後のD500というのが表示件数を表しているのですが、値を手入力することで、最大で2万件まで表示ができるようになります。(D20000となります)

ちなみに、過去の全流入キーワードを取得したところ、約65,000件でした。

2.都道府県名・市町村名を置換する

都道府県・市町村名を置換する

次に行ったのが、都道府県名・市町村名の置換です。

今回の作業で抽出したいのは、Q&Aや用語集といったコンテンツに使うキーワードです。しかし、抽出したデータの中に○○県、○○市というキーワードが含まれると、データを見るうえでノイズとなってしまいます。

そこで、県名や市町村名を全て「地域名」という単語に置換することで、データを見やすくする工夫をしました。

※置換に使った県市町村リストをご紹介します。エクセルなどでキーワードを置換(正規表現は有効に設定)をするのにご活用ください。
→ダウンロード

3.無関係な単語を含むキーワードを除外する

無関係な単語を含むキーワードを除外する

更にリストを見やすくするひと手間をかけます。

リストの中には、作成するコンテンツとは明らかに無関係なキーワードが含まれます。例えば今回の場合、「自動車解体」・「マグロ解体」・「解体屋ゲン」などがありました。このようなキーワードも分析の妨げとなりますので、除去します。

先程と同じように、エクセルなどで置換(正規表現は有効に設定)していただけます。置換するキーワードは、
「^.*単語1.*\r\n|^.*単語2.*\r\n|^.*単語3.*\r\n|…」
というように設定してください。(設定によっては \r\n が \r\ や \n になる場合もあります)

4.重複するキーワードを除外する

重複する言葉を削除する

最後に、重複するキーワードを削除します。

重複行を削除するのに利用したのはTextSorterです。

オンラインで簡単にダウンロードできるフリーソフトですし、ボタン一つで処理ができますので、非常に便利でした。

この時点で約30,000件にまで絞ることが出来ました。

※2013/3/5時点、私がウイルスソフトで確認した際には問題がありませんでしたが、利用の際は不正プログラムに注意の上、自己責任の元で活用ください。

5.Q&Aの形に落とし込む

これは先ほどの住さんの例と同じですので、割愛します。

補足

ちなみに、鈴木さんが解説されていた元記事では、滞在時間やページビューなどで優先すべきキーワードを特定していましたが、今回はあえて行いませんでした。

というのも、もともとキーワードを抽出したマッチングサービスはあくまでコンバージョンがメインであり、ユーザーへの情報提供というと薄い部分があるため、「流入したのにもかかわらず、欲しい情報がないために離脱したキーワード」がデータには沢山含まれています。これから作るコンテンツは、ユーザーが必要とする情報を網羅することが目的の1つですので、現時点の指標を用いてキーワードを分別をするのは適切とは言えません。

また、今回は初期段階でこの手法を用いましたが、本来はサイトのチューニングに活用するのが主ですので、コンテンツリリース後も定期的にチェックを行っていくことが大切です。最終的には、流入したユーザー全員が欲しい情報にたどり着き、満足してサイトを回遊してくれるというのが理想の状態ですから、チューニングを繰り返しながら少しでも理想に近づけていきたいと思います。

ツールからキーワードを収集する

Google AdWordsのキーワードツールを利用する

Google AdWords キーワードツール

キーワードを収集できるツールとして、おそらく最も有名なのがグーグルアドワーズのキーワードツールです。

キーワードを入力すると、それを含む複合ワードや関連するキーワードを挙げてくれます。オンライン上で簡単に利用出来るので使い勝手が良いのですが、一つのキーワードに対して100件までしか候補を挙げてくれないため、あまり大きなキーワードだけを入れていても、ヒントを十分に拾えない可能性があります。

今回は様々なヒントを探るために、下記のようなスモールワードを入力しました。(結構大変でした^^;)

解体・解体工事・解体業者・解体業・解体屋・解体費用・解体料金・取壊し・撤去・処分・処分場・中間処理・不法投棄・廃棄物・産業廃棄物・一般廃棄物・廃棄物・マニフェスト・解体+暴力団・解体+税金・解体+火災・建物+解体工事・内装+解体工事・家+解体工事・家屋+解体工事・店舗+解体工事・設備+解体工事・マンション+解体工事・ビル+解体工事・アパート+解体工事・工場+解体工事・塀+解体工事・アスベスト・長屋+解体・解体+挨拶・解体+トラブル・解体+見積もり・解体+手順・解体+法律・解体+違反・解体+スケルトン

関連キーワード取得ツールを利用する

検索エンジンからの提案 - オートコンプリート&関連語

検索頻度の多いキーワードを調べる方法としてもう一つ有名なのが、検索エンジンからの提案ワード(オートコンプリート・関連語)です。

オートコンプリートや関連語で得られる言葉は、キーワードツールの言葉と比べても多少のズレがあることが多いので、より多くのヒントを得るために今回拾い集めることにしました。しかし、多数の検索エンジンを行ったら来たりしながらキーワードを拾っていくのは大変です。

そこで、「何か良い方法は無いものか」と検索していたところ見つけたのが関連キーワード取得ツール(仮名・β版)です。SEMアドバイザーの亀田さんがブログ「揺さBrain!」で紹介されていたのですが、キーワードを入力するとGoogle・Yahoo!・Bingの関連語と、教えて!Goo・Yahoo!知恵袋の質問を一覧できる優れものです。

こちらに関してもGoogle Adwordsツールと同様のキーワードを入力しましたが、便利なツールのおかげで効率的に情報収集をすることが出来ました。(亀田さん、ありがとうございます。)

関連キーワード取得ツール(仮名・β版)

関係の無いキーワードや重複を除去する

2つのツールを利用して得たキーワードについても、アナリティクスデータの時と同様に、不要なキーワードを除去していきます。(Yahoo!知恵袋等の内容については、キーワードとは別で考えているため行っていません)

以上の流れを経ることで、約10,000件のキーワードを拾うことが出来ました。

次回のお知らせ

膨大なキーワードを整理しコンテンツを作成する

有益なノウハウやツールを利用することにより、沢山のキーワードが集まりました。Yahoo!知恵袋の情報も含めると、非常に膨大な情報量です。

ここまででコンテンツを作成するための材料はそろいましたが、このままでは整理されていない唯の言葉の羅列にすぎません。この材料に取捨選択と整理整頓を施し、そこから有益なコンテンツを生み出してこそ、これまでの作業に意味があったと言えます。

次回はこの情報を整理し、いよいよコンテンツの作成に取り掛かっていきます。進捗の掲載もしていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

膨大なキーワードを整理しコンテンツを作成する

膨大なキーワードを整理しコンテンツを作成する

この記事を書いた人

川口 哲平

川口 哲平

代表取締役/CEO クルー全員が「自分自身の可能性」と「働くことの喜び」を見出しながら前進し、全ての人に「楽しく豊かな暮らし」を提供できるよう、尽力していきます。