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4.サイト全体の構成を考え、コンテンツを作成する順序をつける | リアルタイムSEO日誌


今回の流れと目的

今回の流れ

前回マインドマップを利用し、メンバーと一緒に「どのようなコンテンツが考えられるか」について話し合いを行いました。

今回はそこで得られた情報を整理し、実際に作るサイトのコンテンツマップと、コンテンツの作成手順を決定していきたいと思います。(今回は私一人で進めた作業です)

今回の目的

今回の目的は、「全体像の把握」と「作業の優先順位づけ」です。

私達はこれから解体工事のポータルサイトを作成しますが、これはあくまでも事業としての取り組みです。趣味でサイトを作るのであれば、好きなものから順に、行き当たりばったりで作っていけばよいのですが、事業である以上しっかりと計画を立て、効率的に進めていかなくてはいけません。

そこで大切なのが、サイト全体の規模や、制作にかかる時間と労力を把握し、重要度の高いものから順番に制作スケジュールを組むことです。この手順を踏むことにより、プロジェクトとしての勝算を高めることができます。

マインドマップを整理し、コンテンツマップを作る

まずはエクセルに落とし込む

まずは、前回作成したマインドマップの情報をエクセルに入力していきます。

話し合いの際、サイトの対象者を
1.解体工事を検討中・検討予定の人
2.解体工事に携わっている人
3.解体工事をする予定はない人
4.近隣で行っている解体に不安を持っている人
という4つの属性の人として定義しましたので、それぞれに対して「お役立ちコンテンツ」、「面白いコンテンツ」というような振り分けを行っていきます。

今回は、メンバーとのディスカッションの前に、一人でマインドマップを作る作業も行いましたので、そこで得た情報もあわせて書き込んでいきます。

ホワイトボードの殴り書きではパッと見ただけでは判別できない部分もあったのですが、表にすることで概要を掴みやすくなりました。

コンテンツの採用・不採用を仕分けする

次に行うのはコンテンツの仕分けです。情報を表にして眺めていると、中には「これは使えないだろう」という物もありますので、一つ一つの案に対し、採用するかどうかの判断をしていきます。

実際に「面白いコンテンツ」の多くが没ネタになってしまったのですが、これは「お役立ちコンテンツは存在するだけでロングテールからのアクセス数アップに貢献するのに対し、面白いコンテンツはバイラルを起こして被リンクを生まないことには存在価値が無いため厳選して作る必要がある」というのが大きな理由です。

同じカテゴリのコンテンツをまとめる

没ネタの除去が終わったら、次に行うのはコンテンツのグループ分けです。案として挙げられたコンテンツを順番に見ていき、内容やジャンルの共通するコンテンツをまとめていきます。

今回は、「解体一括見積サービス」、「解体工事ハウツー&用語集」、「解体工事Q&A」、「解体工事面白コンテンツ」、「解体業者向けコンテンツ」の5つにまとめることができました。

全体の構成をコンテンツマップで描いてみる

次に、カテゴリ分けしたコンテンツをコンテンツマップとして記していきます。実際に描いたものが次の図です。

ようやく、サイト全体の輪郭がくっきりと掴めるようになりました。

それぞれのコンテンツが持つ役割・重要度を改めて考える

作成手順を決めるための大切なステップ

コンテンツを考える時点で既に役割は想定しながら構想を進めてきましたが、作成順序を決定するために、改めて役割と重要度を考えていきたいと思います。

解体一括見積サービス

コンテンツ規模 : 1000ページ程度~

予想される制作時間 : 1000時間~

対象者 : 解体工事を検討中の人

役割 : コンバージョン・ハブサイト・相互リンク

作成するサイトの中で唯一のコンバージョンコンテンツです。構想としては「ぐるなび」のようなポータルサイトを考えており、各解体業者のプロフィールページ、地域ごとの業者一覧、評価順のランキング、実際の見積事例・施工事例などで構成される予定です。

最終的に収益源となるコンバージョンコンテンツですが、ハブサイトや相互リンクとしての役割も兼ねたコンテンツになります。というのも、当初は、薬剤師ブログタイムス(第2回のブログで考察した薬剤師のブログランキング)のようなコンテンツを作成し、ハブサイトと相互リンクの役割を担わせるつもりだったのですが、解体業者のブログを探したところ殆ど更新されていなかったり、「今日のお昼ご飯は○○でした」というような解体工事とは関係の無い的外れなブログが多く(詳しくは「雑誌編集者」視点で考えるコンテンツ戦略~SEO とコンテンツマーケティング(前編)で紹介されています)、ブログランキングを作成する意義を見出すことができませんでした。そこで、今回は解体一括見積りサービスにハブと相互リンクの役割を担わせることとしました。

特定の条件を満たす解体業者のサイトに対して、各プロフィールページからリンクを貼ることで、検索エンジンにハブサイトとして認識させると共に、サイトへの登録条件として「自社サイトにバナーを貼る」という条件を設けることにより、相互リンクの役目も盛り込みたいと思います。

解体工事ハウツー&用語集

コンテンツ規模 : ハウツー200ページ・用語集1000ページ程度

予想される制作時間 : ハウツー500時間・用語集500時間

対象者 : 解体工事を検討中・検討予定の人

役割 : 保存型コンテンツ・ハブサイト

工事の進め方・業者の選び方というようなノウハウを紹介するコンテンツと、専門用語を解説するコンテンツです。ノウハウについては「解体工事について何も知らない方が、ご自身の手で安全に解体工事を進めていくための十分な情報」を、1000字以上×200ページ程度(書籍一冊分)に渡って掲載します。また、専門用語に関しては「その単語が何を示すのか?」だけではなく、「それを取り扱う際にどんな注意が必要か?(例:蔵→土壁は廃棄物として処理することが定められているため、埋め立てに使ってはいけません)」という部分にまで踏み込むことでコンテンツに厚みを持たせ、ロングテールでのアクセスアップを狙いたいと思います。

現在、これだけの規模の解説サイトは存在しませんし、amazonで「解体工事」と検索しても業者向けの専門書しか見つかりませんので、このサイトが日本で最も詳しい解体工事のマニュアルとして機能してくれたらと考えています。

ちなみに構想をしている際に、スタッフから「そこまでのノウハウを提供することで、お客様が満足してしまいコンバージョンが下がるのでは?」という指摘を受けました。これはもっともな話なのですが、何から何まで自分で進めようというお客様はどんなコンテンツであろうと必ず存在しますし、ノウハウを提供することによるメリット(アクセスアップ・信頼感の向上・価値の提供)の方が大きいと考えたため、作成を進めることとしました。

解体工事Q&A

コンテンツ規模 : 500ページ程度

予想される制作時間 : 500時間

対象者 : 解体工事を検討中・検討予定の人、近隣で行っている解体に不安を持っている人

役割 : 保存型コンテンツ

解体工事に関する質問をまとめたQ&Aコンテンツです。イメージではOKWaveやYahoo!知恵袋がそれに近いのですが、回答には専門的な知識が必要となる分野なので、質問だけを一般から受付け、回答については弊社で行っていくような運営方法を考えています。

当初は先に紹介した「解体工事ハウツー&用語集」のなかにFAQとして組み込むつもりだったのですが、それをしてしまうとユーザーから見つけにくいコンテンツになってしまうのではないかと考え、あえて独立させることにしました。「解体工事について何でも質問できる独立したコンテンツ」というように定義をすることで、「解体工事を検討中・検討予定の方」だけではなく、「近隣で行っている解体に不安を持っている方」にとっても使いやすくなるのではないかと思います。

質問は一般ユーザーから受け付けるのに加え、スタッフによるブレインストーミングで出た質問や、既にQ&Aサイトにアップされている情報をヒントにした質問、検索数の多いキーワードから類推した質問、時事情報から考えられる質問、などを組み入れていくことを考えています。幅広い質問を掲載することによって、ロングテールによるアクセスアップを期待できるコンテンツです。

解体工事面白コンテンツ

コンテンツ規模 : 10ページ~

予想される制作時間 : 20時間~

対象者 : 解体工事を検討中・検討予定の人、近隣で行っている解体に不安を持っている人、解体工事に携わっている人、解体工事をする予定はない人

役割 : 紹介型コンテンツ・ブログパーツ

解体工事に関する面白い情報や、面白チャレンジを紹介するコンテンツです。モデル図は便宜上、「重機でハンマー投げ大会」、「どこまで小さなものを壊せるのか」といった下層コンテンツが一まとめにされていますが、実際には一つ一つを独立してリリースする予定です。

解体工事というと非常にニッチで被リンクが獲得し辛い分野です。もちろん先に挙げたお役立ちコンテンツが評価され、リンクを貼っていただける可能性はありますが、それでも数としては知れていると思います。そんな状況で、サイトを見る対象者の裾野を広げ、被リンク獲得の機会を増やすという意味では重要なコンテンツです。バイラルの特性上、失敗する可能性は付きまといますが、ヒットした場合に得られる恩恵は非常に大きいので、内容を精査しながら作成を進めていきたいと思います。

解体業者向けコンテンツ

コンテンツ規模 : 10ページ~

予想される制作時間 : 20時間~

対象者 : 解体工事に携わっている人

役割 : その他

成功事例紹介、求人情報など、解体業者向けのコンテンツです。私達はエンドユーザーのお客様と、解体業者を繋ぐビジネスを行っていますが、解体業者の担当者さんも見方を変えると私達のお客様になります。「そんな方に向けて、何か役立つ情報が作れたら」という思いから、このコンテンツを設定しました。

解体業界は古くからのしがらみが残っていることが多く、情報共有も決して活発とは言えない状態です。そんな中、業者さん同士が意見を交換し、業界自体のレベル向上に役立てていただけるコミュニティ作りができればと思っています。(求人などはちょっとしたビジネスに発展するのかもしれませんね。)

役割・重要度などから制作の順序付けを行う

全体の順序とスケジュール

先ほど検証した役割・重要度から、コンテンツの作成順序を考えた結果、次のようになりました。

「お役立ちコンテンツ→面白コンテンツ→コンバージョンコンテンツ→その他」という作成の流れになっていますが、それぞれの順番には意味があります。

主軸であるお役立ちコンテンツは前半

アクセスを獲得するための主軸となるのが「解体工事ハウツー&用語集」と「解体工事Q&A」の2つです。この2つをしっかりと作りこんでいけば、たとえ被リンクが無かったとしてもロングテールの集客に役立ってくれるはずです。(参照:被リンク無し、更新ストップでも意味のある記事が多ければ何とかなる)更に、解体工事に関する有益な情報を提供するという社会的に意味のある役割も担っていますので、必然的に重要度は高くなります。

作成の手順についてはそれなりに稼ぐアフィリエイトサイトが完成するまでの全手順を参考にさせていただきました。私達が作るのはアフィリエイトサイトではありませんが、
1.Q&Aと用語集で関連する情報を洗い出す
2.情報を体系的にまとめ、マニュアル化する
という流れは、非常に合理的だと思います。

Q&Aと用語集は同時並行での作業になりますが、先にユーザーの疑問から入った方が良いコンテンツが出来るのではないかと判断したため、Q&Aの作成を先行させたいと思います。

付加要素である面白コンテンツは後半

先のお役立ちコンテンツが存在するだけで価値があるのに対し、面白コンテンツは被リンクが得られてこそ初めて価値があるコンテンツです。仮にバイラルが起こらなかった場合には「被リンクを獲得できないまま失敗」という可能性も十分に考えられますので、お役立ちコンテンツに比べると重要度は下がります。(もちろん成功させたいですが・・・)そのような理由から、面白コンテンツを製作するタイミングはお役立ちコンテンツの後に設定しました。

また作成時期を後半に設定しておけば、万が一「解体工事ハウツー&用語集」と「解体工事Q&A」の作成時間が大幅にオーバーしてしまった場合でも、調整期間として利用することができます。

一括見積サービスはその次

お役立ちコンテンツ・面白コンテンツを作成した後が、いよいよ最重要である一括見積りサービスの作成となります。

このサービスをリリースする時には、それまでに作ったコンテンツによって、既にそれなりのアクセスが見込める状況になっていることが予想されます。実際にサービスを利用される方が満足してくだされば、ご自身の家作りブログなどでも紹介してくれるかもしれません。リリース後もサイト自体のチューニングなどに手を入れていく必要はあると思いますが、手間を重ねるごとに売上げが伸びていってくれると良いですね。

※ちなみに、現状で既に運営しているサービスがあるために一括見積りサービスの作成を後半に設定しましたが、もしこれがスタートアップのタイミングであったら間違いなく一番最初に作成し、PPC広告を打って集客を行い、収益性のある事業かどうかを確認した上で他のコンテンツの作成を行います。

最後に解体業者向けコンテンツ

一括見積りサービスが上手く軌道に乗ってきたら、最後は解体業者向けのコンテンツを作成します。

今まで力を貸してくださった業者さんたちへの福利厚生を果たし、更なるサービス向上に努めていきたいと思います。プロジェクトがここまで進んだ後には、きっと素晴らしい達成感があることですね。

次回のお知らせ

「解体工事Q&A」に掲載する内容を、ブレインストーミング(ブレスト)でピックアップする

これでやっと作るべきサイトの全体像が確定しました。次回からは、いよいよ実際のコンテンツの作成を進めていきます。

まずは「解体工事Q&A」の作成からですが、ユーザーの様々な疑問に答えるコンテンツにするためには、沢山の情報をピックアップする必要があります。具体的には「ユーザーの気持ちになって考える」と「ツールを使って情報収集する」の2つの方法が考えられますが、次回は「ユーザーの気持ちになって考える」を行っていきたいと思います。

2/6(水)にメンバーとのブレストを行いましたが、ユーザーのシチュエーションに沿ったブレストを行うことによって、400個近く300個以上の質問を得ることができました。次回はその様子をご紹介いたします。どうぞお楽しみに!

ユーザーの疑問や不安をブレストでピックアップする

この記事を書いた人

川口 哲平

川口 哲平

代表取締役/CEO クルー全員が「自分自身の可能性」と「働くことの喜び」を見出しながら前進し、全ての人に「楽しく豊かな暮らし」を提供できるよう、尽力していきます。