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15.コピーではないオリジナルコンテンツを量産する|リアルタイムSEO日誌


オリジナルのコンテンツを量産する

今回の流れと目的

今回の流れ

前回は用語集作成の前編として、サイトデザインについてご紹介しました。そこで今回は、用語集作成の後編として、コンテンツ作成の様子を取り上げます。

解体工事用語集は、解体工事に関する用語が1000語掲載される解体工事の用語辞典です。その作成過程について述べていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

今回の目的

今回の目的は、「オリジナリティーのある、価値ある用語集を作ること」です。

どこかで拾ってきた文章のコピーや、ネット上で収集した情報のリライトのみに留まる内容ではなく、他にはないオリジナルの内容を盛り込んだ記事を1つ1積み上げていくことが、今回の製作で目指す目的地です。

コピー・リライトコンテンツの問題点

SEOから見た問題

流れの解説の前に、コピーやリライトについて少し考えてみたいと思います。まずはSEOにおける問題点です。

重複コンテンツを排除するためのアルゴリズム”パンダアップデート”に代表されるように、検索エンジンはコピーコンテンツを良しとしていません。

今回作成している解体工事用語集は、解体工事に興味があるユーザーを集客し、見積依頼というコンバージョンにつなげることを目的としています。万が一、コンテンツがコピーとみなされた場合、検索トラフィックを集めることは困難になるため、SEOにおける大きな問題と言えます。

ユーザーから見た問題

ユーザーにとっても、コピーコンテンツは好ましくないものです。

何らかの情報を集めているユーザーが複数のページを見ているということは、「ひとつの情報に関して違った角度からの意見が知りたい」、「情報の真偽を確かめたい」といったニーズがあるはずです。

もしも、ネット上にコピーコンテンツが溢れていた場合、そのようなニーズが満たされることはなく、ユーザーにとってインターネットはつまらないものになってしまうと思います。

「コピーコンテンツがユーザーにとって問題である」という事実が、Googleがコピーコンテンツを排除しようとする要因にもつながっています。

企業姿勢における問題

企業の在り方においても、コピーコンテンツは避けなくてはなりません。

Lancersやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスには、「情報をネットから集めてください」、「記事をリライトしてください」といった依頼が多数存在しています。結果としてSEOを意識した多数のコンテンツが安価に生成されますが、そのようなコンテンツは何らかの価値を提供しているのでしょうか?

「最も労力をかけずに手に入る手段で情報を集め、著作権侵害やペナルティを受けない形式にリライトし、コンテンツを生成する」という行為に対して、私は何の価値も見出せません。

企業とは世の中に価値を提供し、その対価として利益を受け取る組織であるべきです。それであれば、企業姿勢という点でもコピーコンテンツは避けなくてはなりません。

リライトが問題とならない場合

リライトを否定的に捉えた内容を書いてきましたが、状況によってはリライトに価値が生まれることもあります。

例えば、文章を読み手の属性に沿ったものに書き換える場合。同じ内容であっても、5歳の子供に伝える表現方法と、大人に伝える表現方法では、文体が大きく異なるはずです。読み手の属性に合わせたリライトは、それだけで十分な価値があるでしょう。(極端な例ですが、翻訳も価値あるリライトだと言えます)

他にも、最近よく耳にするキュレーションも、リライトが価値を生み出している例の一つです。

SEOや著作権侵害防止のみを目的としたリライトでなければ、意義があるのだと思います。

※今回のコンテンツ作成においても、部分的にリライトを用いています。

ステップ1:用語をピックアップする

まずは用語のピックアップ

用語集の作成において、最初に取り掛かったのは用語のピックアップです。

何となく進めていくのではなく、ステップに分けて作業を進めていきました。

解体工事Q&Aからのピックアップ

まずはQ&Aからのピックアップです。

Q&Aには既に400以上の記事が投稿されています。記事の文章内で使われているキーワードを人力で拾い集めます。

解体業界にある程度見識のある人間にとって当たり前の単語であっても、一般の方には分かりづらい場合があります。そこで、「解体工事のことをまったく知らない人(友人が経営する制作会社のスタッフに協力していただきました)」にQ&Aを読んでもらい、馴染みのない単語をピックアップしてもらいました。

この工程で400語程度の単語を抽出できました。

専門書からのピックアップ

次に行ったのが、専門書からのピックアップです。

業界外の方にとっては目に触れる機会が少ないと思いますが、解体工事に関する専門書は複数存在します。そのような本の中から単語をマーキングし、入力していきました。

環境に配慮した解体工事の設計と概算
新・解体工法と積算
解体工事施工技士試験問題集
建築物解体工事共通仕様書・同解説
マンガでわかる住宅の解体とリサイクル
図解入門ビジネス 最新産廃処理の基本と仕組みがよーくわかる本

この工程でも400語程度の単語を抽出できました。これで、目標1000語に対して800語です。

検索クエリからのピックアップ

最後に行ったのが、検索クエリからのピックアップです。

今回のサイトには検索窓を設置してあり、サイト内検索の結果をアナリティクスで見ることが出来るようになっています。このクエリから単語を拾っていきました。

外部からの検索クエリの場合、サイトにその単語が記載されていない限りは検索結果に表示される可能性が低いため、アナリティクスやウェブマスターツールでも検索クエリを見つけることはできません。しかしサイト内検索であれば、サイトに単語が含まれていない場合であってもユーザーのニーズを知ることができます。

この工程でも100語程度の単語を抽出できました。目標1000語に対して900語ですが、あとは運営をしながら追加をしていけば良いと思います。

ステップ2:記事を作成する

文章のパートを2つに分けて考える

記事の作成に当たっては、内容にオリジナリティーを持たせるために、記事のパートを2つに分けて考えることにしました。

前半:用語そのものの意味
後半:解体工事ならではの情報

今回のサイトは「解体工事に関する用語集」という定義です。仮に「3R」という単語であっても、「3Rそのものの意味」を知りたいユーザーのアクセスだけではなく、「解体業界における3Rに関する情報」を知りたいというニーズも予想されます。後半部でプラスアルファの情報を加えることによって、意義のある用語集になるのではないかと思います。

前半部分の作成:用語そのものの意味を記述する

まずは用語そのものの意味です。専門知識は必要ないため、社外のライターさんに依頼した内容です。

今回は1記事あたり500文字程度の文章量を想定していますので、前半の約250文字程度は用語そのものの意味を記述します。

ここでは専門書籍やWeb辞典などの情報を参考に、用語の解説を作成しています。

「3R」という単語を例にあげると、前半部分は次の通りとなります。

3Rはゴミを減らすための3つの取り組みで、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つの英語の頭文字を表している。これらの意味は、Reduceは発生抑制、Reuseは再使用、Recycleは再生利用。3R活動とは、この3つのRに取り組むことでごみを減らし、そのことでごみの焼却や埋立処分による環境への悪い影響を極力減らすことと、限りある地球の資源を有効に繰り返し使う循環型社会をつくろうとするものである。

後半部分の作成:解体工事ならではの情報を記述する

後半部分は、解体工事特有の情報です。解体に関する専門知識が必要なので、社内で作成します。

○○を取り壊す際の注意点や、解体業界における○○の現状、といった切り口で文章を書いていきます。

解体工事においても3Rの取り組みが推進されている。
Reuse(リユース):建物内の不用品を事前にリサイクルショップに持ち込んで引き取ってもらったり、柱や梁といった古財を破損することなく取り外し、リフォームの際に再利用するという取り組みがされている。
Recycle(リサイクル):解体現場で発生した廃棄物を品目ごとに分別し、それぞれの中間処分場に運び込む取り組みがされている。木材であればウッドチップ、コンクリートガラであれば埋め立て材として再利用される。
なお、Reduce(リデュース)についてはまだ積極的な取り組みはされていない。住宅を建築する時から廃棄物の軽減を意識した建築計画を行なうことが今後の課題だと言える。

組み合わせることでオリジナルの記事になる

このようにして、「解体工事から見た○○」という切り口で文章を作成することによって、オリジナリティーのある用語集が出来上がります。

SEOという観点でも、オリジナル性やコンテンツボリュームは重要ですので、検索トラフィックの獲得に一役買ってくれることでしょう。

解体用語集 作成例

ステップ3:記事の質をチェックする

最も大切なチェック作業

コンテンツ作成の3ステップの内、最も大切なのが作成後のチェック作業です。

質の高いサイトにする上で記事一つ一つの質を上げていくことはとても重要ですが、その為に欠かせないのが作業後のチェックによる品質管理です。

記事の作成者が見直しをするのはもちろんですが、1人だけのチェックでは、本人が気付かない表現の癖や、内容に関する勘違い、に気付くことはできません。今回は特に外部のライターさんに協力いただく部分もあるため、作成者と別の人間がチェックをした上で記事を公開するのが大切です。

“チェックの不十分さ”が現在の課題

現在の課題として挙げられるのが、「チェックが不十分である」という点です。

既に150程度の記事が上がっていますが、未チェックのまま公開してしまっている文章もあり、用語の重複、文章量のばらつき、”ですます調”と”である調”の混在、内容の不正確さ、といった問題点が見られます。

このような点を修正しながら、上質な1000語を築いていきたいと思います。

次回のお知らせ

公開予定日

次回の更新は10/28を予定しています。どうぞお楽しみに!

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この記事を書いた人

川口 哲平

川口 哲平

代表取締役/CEO クルー全員が「自分自身の可能性」と「働くことの喜び」を見出しながら前進し、全ての人に「楽しく豊かな暮らし」を提供できるよう、尽力していきます。