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クルーのレックスさん、市内の中学校での道徳講演に登壇!


OLYMPUS DIGITAL CAMERA 6月17日、名古屋市のあずま中学校で行われた道徳講演にて、クルーのレックスさんが講師として登壇されました!
これは仕事ではなく、プライベートでの活動だそうで、「外国人として日本に住む自分だからこそ伝えられることがあるはず」と、20歳の頃から学校で人種についての講演をしているのだそうです。
講演を特別に見せていただけたので、お伝えします!

日系3世なのに日本人顔である理由

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本人は「僕は外国人だから」という、細谷レックスマーク賢治さん。
おじいちゃん、おばあちゃんが日本人で、戦時中にブラジルに渡ったそうです。そこで生まれたお父さん、お母さんの間に生まれたので、日本人顔だけど外国人であるという意味になります。当時話せる言葉はポルトガル語。

8歳の時に、ブラジルから日本に引っ越すことになり、そこで初めて日本語を覚えました。 しかし、全然わからないし、友達も全然できなくて寂しかったそうです。

日本語を覚えられたきっかけはゲーム。「ポケットモンスター」のゲームが流行っていて、それができないと友達の輪に入れない。 でもゲームの日本語がわからないと先に勧めないので、必死で日本語を覚えたと笑っていました。
高校卒業後、カナダに留学し、英語も話せるようになり、現在はポルトガル語、日本語、英語の3ヶ国語を話せるようになったそうです。

生徒さんに世界を知ってほしい

中学校から依頼を受けて講演をすることなり、スーツを着ていたレックスさん。 しかし「ちょっと待ってください!」とカバンから取り出したのは、ブラジルっぽい色のバンダナとキャップ。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 久しぶりの登壇だそうで「緊張する!」とちょっと顔面蒼白気味でした。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA しかし、校長先生に紹介されて壇上へ上がると、スイッチが入ったようで、力強く生徒に語りかけ始めます。
この学校は全校生徒の2割が外国人という国際色豊かな中学校。早速アメリカ人の生徒さんを見つけて、前に呼び出して仲良しに。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA こうして生徒さんとの距離を縮めていきます。

外国人として日本に来て、友だちがいなくて寂しい思いもしたけれど、暇なので勉強に打ち込めたことや、だんだん日本語にも慣れて友達ができたのに、インターナショナルスクールに行くことになってしまった話を、ユーモアを混ぜてお話していました。

またどこに行っても「日本人?ブラジル人?」といろいろ言われて、人格よりも人種でカテゴライズしようとすることはどうかと思うというエピソードや、人種の話では、「みなさん、ガイジンという言葉の意味をわかった上で使って欲しい」と、とても力強く訴えていました。

ガイジンという言葉は、「日本人でない、その他の人種すべて」という意味で、日本人以外をすべてひとまとめにする言葉。
そもそも自分たちが「アジア人は○○だよね」と言われたら、どう感じるか、ひとまとめにされた方はどう感じるか、想像力を持って欲しいと話していました。

その後は、初めて和式トイレに出会ってカルチャーショックを受けた話をして、生徒さんたちが大爆笑。 楽しく海外と日本の差を知ったようです。

最後に、「世界に出て活躍する人がどんどん増えている、今いる学校の友達など外国に親しみを持って、英語の勉強も頑張ろう」とメッセージで締めていました。

生徒さんたちはどんなことを感じたのでしょうか。きっと「日本とその他という枠組みではなく、視野を広げたい」と思ってくれたのではないでしょうか。大人の私もそう思いました。

この記事を書いた人

北村 美桂

「Webマガジンくらそうね」の編集長。 クラッソーネブログでは、クルーの日常や会社のイベントについて執筆。

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